スクリーン印刷:about SCREEN PRINT

孔版{こうはん}印刷の一種であり古くからある印刷方法です。
版自体に細かい孔{図柄}が空いており、その孔からインクを被印刷体に擦り付け印刷を行います。
昔は版の材質が「絹」だった事から、シルクスクリーン印刷と呼ばれ、現在では「絹」ではなく「ナイロン・ポリエステル」などの合成繊維、または「ステンレス」などの金属で製作された版を使用し、印刷に不要な部分{孔を開けたくない箇所}を乳剤で固めインクが透過しないように加工した物が使用されており、その事からシルクスクリーン印刷から{シルク}がなくなり「スクリーン印刷と呼ばれるようになりました。

 

 

スクリーン版を張った状態でインクをスクリーン上に投入し{スキージ}と呼ばれる長方形体のヘラ{材質は、ウレタンゴム、プラスチック}でインクをスクリーンに刷り込む事で、インクが孔{図柄}から透過し被印刷体に擦り付けられ印刷を行います。 

 

特徴・利点

 

1:必要な設備が小規模化する事ができます。
2:版に柔軟性があるため、多少の曲面にも印刷する事が可能できます。
3:印刷時のインクの厚みを製版でコントロールする事ができます。
4:版を複数用意する事で、多色の印刷を行う事が可能です。
5:インクが図柄を透過するため、印刷した際の図柄が反転しません。

 

但し、昨今は{スクリーン印刷}と{転写ローラ}を組み合わせた{スクリーンオフセット工法}、弊社で提案している{多様形状印刷転写工法}など、新しい工法が実用化されようとしています。